英語を読む。それも声に出して読む。
簡単そうで意外と難しい。
何も考えないまま、例えば、
歌も音程はずれたまま、リズムもテンポも考えずに歌えと言われたら誰だって歌える。
英語だってカタカナ発音のまま、英語特有の上がり下がりも関係なく読めと言われたら
誰だって読める。
問題は、それは人が聞きたいと思う(もしくは人の心に伝わる)歌か、英語か、ということだ
(と私は思う)
音読をやっていると上手に読もうとするがために、正確さだけ、つまり、つっかえることなく読めることだけに集中してしまい、「早く読むことイクオール正確」と思ってしまうことがある。
もちろん、スムーズに読めて、かつナチュラルなスピード感が出れば、それに越したことはない。
でも、早く読む英語が、本当に相手に伝わっている英語なのか。
音読会では、会話やニュースや小説を読む。
会話では、自分がどんな気持ちで誰に向かって発する言葉なのか、
ニュースは何を一番に伝えたいのか、
小説は誰に聞いてもらいたいのか、登場人物はどんな人間なのか、
そんなとこに意識を向けるだけでも、英語の音が変わってくる。
話は180度それるが、我が家に住むイギリス人はせっかちだ。
先日も、毎晩の皿洗いのせいなのか、ぱっくりと割れた指先に
瞬間接着剤の、なんとかアルファを塗ろうとしていた。
本人いわく「この方が即効性がある」と。
いやいや、早けりゃいいってもんじゃないやろ、違う意味で(笑)